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2026/10/15 17:35

ウィリアムモリスの壁紙は、無地の壁紙とはまったく違う存在感があり部屋に一枚貼るだけで空気が変わります。無地の壁はホワイトでも良いですが、より素敵で洗練された空間にするにはペイントカラーと合わせたコーディネートが大切です。
今回はそのコーディネートするカラーセレクトのコツについてお話しします。

ポイントは、壁紙を主役にしながら、ペイントで余白をつくること。
自然で落ち着いたコーディネートにするためには、壁紙の柄の中にある色を拾い、部屋の光や家具の素材に合わせて少し調整することです。


ポイント1:壁紙の中から色を拾うと失敗しにくい

ウィリアムモリスの壁紙に合うペイントのカラーセレクトはまず、壁紙の中にすでにある色を見つけましょう。モリスの柄には、葉のグリーン、花の赤や黄、茎のブラウン、背景のベージュやネイビーなど、複数の色が重なっています。その中から好みの色を選び、壁紙を貼る空間の家具や床の色との調和を意識するとペイントカラーの方向性が見えてきます。
・背景色を拾う
 もっとも自然で、落ち着いた印象になります。壁紙の柄を引き立てたいときに向いています。
・葉や茎の色を拾う
 グリーンを用いるとモリスらしい植物感を部屋全体に広げられます。
・花や実の色を拾う
 くすんだ赤や淡い茶色など。小さな面積で使うと印象的です。
・線や影の色を拾う
 濃いブラウン、ダーク色など。空間が引き締まります。

大切なのは、柄の中の色をそのまま再現しようとしすぎないことです。ペイントは広い面に塗ると、サンプルより強く見えることがあります。壁紙の中の色より少し淡く、少しグレーを含んだ色を選ぶと、部屋になじみやすくなりますよ。

「いちご泥棒」は、鳥、いちご、葉が密に描かれた印象的な柄です。
この壁紙のような鳥や実が入る柄なら、背景の深い色や葉のグリーンやブルーを拾うと落ち着きます。赤を拾う場合は、壁一面ではなく腰壁や建具などの小さめの面に使うと上品です。 背景色が濃いタイプでは、周囲の壁を明るくしすぎるとコントラストが強くなります。

合わせやすいのは、青みを含んだグリーン、くすんだブルー、温かみのあるグレージュや優しいピンク色です。アンティークな雰囲気がお好みなら、巾木や建具にダークブラウンを使うのもよく合いますよ。いちご泥棒の壁紙は人気のダーク系の3色だけでなく、当店ではホワイトベースの明るいいちご泥棒も取り扱っています。

 
続いて、デイジーの柄。ウィリアム・モリス初期の三つの壁紙デザインのひとつである「Daisy」は日本名では雛菊。花のモチーフはモリスが研究していた大英図書館所蔵の中世の彩飾写本の挿絵から来ていて素朴でやさしい野の花のデザインです。葉の優しくくすんだグリーン色を選ぶと素敵なコーディネートになります。
葉の色も8種類あるのであなたのお好みのデイジーを探してみてください。
そして、モリス柄で外せないのはウィローボウ。
ウィローボウは、柳の葉が流れるように描かれた軽やかな柄です。繊細な線を生かすなら、周囲の壁も静かな色が向いています。セージグリーン、淡いグレー、石のようなベージュを合わせると、柄の自然な動きが引き立ちます。柄の線が細かいので、ペイントカラーは明るめにすると、壁紙のリズムがきれいに見えますよ。
世界中で人気のウィローボウは、カラーバリエーションもこんなにあります。有名なのは上段の
ブルーとグリーンですが、インテリア上級者の方は違うカラーも楽しんでくださいね。


MATERIALではとても人気なピンパーネル。
Pimpernelとはルリハコベのことでモリスもお気に入りで、彼のダイニングルームに使われていたそう。
大きくうねる花と葉が特徴で秀逸な色の組み合わせが美しい壁紙です。柄の動きが強いので、ペイントは背景に回る色を選ぶとまとまります。

ピンパーネルも実はこんなにカラーバリエーションがあります。有名なのは上段の4つのからーですが、
鮮やかなブルーやモノトーンからーのシンプルモリスのピンパーネルもおすすめです。

ブレアラビットは草花の柄の中にうさぎと鳥が描かれた壁紙です。1882年にモリスがデザインしたもので、モリスが子供たちに読み聞かせていた”レアムおじさん”の話に出てくる賢い兄弟のウサギなんだそうです。
ホワイト系で合わせても素敵ですが、ダーク系のペイントと合わせると大人っぽい空間のコーディネートに
なりますよ。



壁紙とペイントカラーを選ぶ時に大切なこと、もう一つ。

家具との相性も確認しておきたいところです。ナチュラルなオーク材にはセージやアイボリーが合います。ウォルナットのような濃い木には、深いグリーンやトープがよくなじみます。黒いアイアンや真鍮の照明がある部屋では、ペイントに少しスモーキーな色を選ぶと、全体が締まります。
色選びに迷ったら、無理に個性的な色を選ぶ必要はありません。モリスの壁紙はそれ自体に十分な魅力がありますから。
もうひとつのコツは、部屋全体で同じ色を少しずつ繰り返すことです。壁紙の葉の色をペイントに使ったら、クッションや花器にも似たグリーンを入れる。背景色に近いグレージュを壁に使ったら、ラグやカーテンにも近い色を足す。小さな繰り返しがあると、柄と無地が自然につながります。


さて、いかがでしたか?
ウィリアムモリスの壁紙に合うペイントカラーを選ぶときは、壁紙の中にある色を拾い、部屋の光で見え方を確かめ、広い面には少し穏やかな色を使う。これだけで、柄の美しさはぐっと引き立ちます。

濃いブルーやグリーンを使いたい場合は、壁全面ではなく、腰下や建具、小さな壁面に使うと良いです。
照明の色も忘れずに。電球色の照明では、ベージュや赤みのある色が温かく見えます。昼白色に近い照明では、グレーやブルーがすっきり見えますが、冷たく感じることもあります。
ペイントを選ぶ前には、必ずサンプルを壁に当てて見ます。できれば、朝、昼、夜の3回確認します。見るときは、壁紙のすぐ横だけではなく、少し離れた場所からも確認します。部屋に入った瞬間にどう見えるか、ソファに座ったときに重くないか、夜の照明で黄ばみすぎないか。生活する目線で見ると、色の相性がわかりやすくなります。

それでも迷ったら、オフホワイト、くすみ色のグリーン、グレージュ系の優しい色から始めてみてください。そこに巾木や家具やファブリックで深い色を少し足すと、モリスらしい奥行きが生まれます。モリスの壁紙を主役に、ペイントでより引き立てる。そのバランスが大切です。皆さんもお試しください。







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