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2026/04/03 22:10


パリで最大の蚤の市といえば、クリニャンクール? 

パリで最大の蚤の市といえば、クリニャンクール!とどの日本の観光本にも載っている人気の場所ですが、そもそもパリジャンたちに言っても「聞いたことないね?」となります。 
パリジャンたちはクリニャンクールのことを「Marche aux Puces de Saint-Ouen」と呼んでいるからです。
Marche aux Pucesは蚤の市のこと、Saint-Ouenは場所の名前です。
実際には、Clignancourt(クリニャンクール)はサクレクール寺院の方でもう少し南側の地域なんですよね。
そういうわけで、パリジャンたちには通じない、日本人に有名な蚤の市のお話をします。 

クリニャンクール蚤の市の歴史とは、1853年以降のオスマンさんのパリ大改造の時、パリから追い出された貧民たちが城壁の外で拾ったものや不要物を売り出したのが始まり。小さな露店がどこからともなく集まるようになって、今の蚤の市ができたんだそうです。そして、2001年には建築的・都市的・景観的文化財保護区域に指定され、今やパリの観光名所なのです。

蚤の市のBrocanteとVide greniersって何が違うの? 

パリの「蚤の市」には、大きく分けると二種類あります。 
一つ目は「Brocante(ブロカント)」、二つ目は「Vide greniers(ヴィドグルニエ)」です。
( Vide greniersはこちらの記事をご覧ください。) 
ブロカントはパリの北と南で開かれる2箇所が有名です。パリ北部では、先ほどもお伝えした一番有名な「クリニャンクール」、パリ南部では「ヴァンヴ」で毎週末開催されています。 この2箇所の違いですが、北のクリニャンクールは常設店舗でとにかく広いく、1日では見て回れません。大型家具やアートも多数、高価な掘り出し物も見つけることができます。 南のヴァンヴは日曜日の午前中だけのマルシェのようなブロカント。食器や衣類、アクセサリーなどが中心で、常設ではなく毎週末に大きな車を通りに乗り付けてお店を出すスタイル。とはいえ、もちろん資格が必要のプロで、車でフランス中を巡り骨董を見つけては週末のヴァンヴで売るという素敵なムシューも多数います。 気軽に散歩しながらだったら午前中のヴァンヴ、本気で欲しいものを見つけるなら一日かけてクリニャンクールという様子です。 
私が住んでいる6区からはどちらもバスで30分程度ですが、観光でお土産探しだと南のヴァンブのほうをおすすめします。プロや本気の買い付けの方はクリニャンクールです。食器やアクセサリーはもちろん、大型の家具や照明、暖炉や銅像まで。特別なものが欲しい方にはクリニャンクールがおすすめなのですが、一本道を間違えると治安が良くない地域に入ってしまうので気をつけなければいけません。 本当にびっくりするほど雰囲気が変わりますから。 パリに引っ越してきた頃、まだこの地域をよく知らない時に迷って隣の道に入ってしまったところ、闇市のような、、、山盛りの偽ブランドと怪しいお方が多数いらっしゃいました。こういう場所に観光者、特に日本人は狙われるので気をつけてくださいね。 

クリニャンクール蚤の市こと Marche aux Puces de Saint-Ouen の 公式サイトは こちら


Allons-y!  行ってみよう!

 メトロの4番線 Porte de Clignancourt が最寄駅です。
我が家のあるSaint-Michel駅から乗り換えなしで17分。駅から10分歩いて到着です。
 公式では金曜日は8h à 12h、土曜日と日曜日は10h à 18hとなっていますが、 金曜日は開いていない店が多くおすすめしません。もちろん朝8時なんて歩いている人もいませんからね。土曜日も10時に行っても開いてないお店があるのでお昼頃を目指して行くと良いでしょう。

店舗数は約3000店広さは7ヘクタール。上記のマップのピンクの場所が目的地ですが、それぞれに名前がついていて売っているものの種類も異なります。一日中時間がある方は全て見て回っても良いですが、何時間かで考えている方はあらかじめ行く場所を決めておいた方が良いと思います。


7ヘクタール!

かなり広いのでまずは地図の右下Rue des RosiersのPorte de Clignancourt側から始めましょう。
タクシーで来るときはこの交差点に止めてもらうのが良いと思います。
交差点に着いたらRue des Rosiersの左側Dauphineから始めることをおすすめします。その後、道を渡ってVernaison、時間があればBiron、それでももっと見たい!というう人はPaul BertとSerpette。
個人的にはL’Passageにある大きな家具倉庫のようなお店とL'Entrepôtの建築金物もおすすめですがここまで行くと1日コースです。 4番線の電車でPorte de Clignancourtの駅に着いたら北側へ歩くのですが、気をつけないといけないのは、駅から北に向かって歩く道の左側とこの地図の青緑の道を歩かないこと! 別世界です。時々このゾーンを蚤の市だと勘違いしている人がいるんですが、大間違い(笑)偽ブランドとスリの多い場所なので、入らないことをおすすめします。

Marché Dauphine

一番大きな場所なので観光客も多く入りやすい雰囲気の二階建ての屋根あり市場。一階は家具や装飾品や食器など、二階は古本や洋服があります。市場の中心になぜか宇宙船のような丸い物体があるのです。 これは建築業界ではかの有名なフィンランドの建築家Matti Suuronenの設計のモバイルハウス。分解して移動ができるんですよ。残念ながら空は飛べません。食器やお部屋に飾る装飾を探すのに良い場所ですしカフェも中にあるので散歩で過ごしやすい場所です。



Marché Vernaison

クリニャンクールの中でも一番最初にできた古いエリア。一歩中に入ると小さなお店が所狭しと立ち並んでいて、これぞ蚤の市という雰囲気で心躍ります。お店の品質と価格帯はピンキリ。珍品が欲しい人はここが良いかもしれません。なんだかよくわからない宝物も売っています。くるくると回っていると迷って裏道に抜けそうになりますが、裏側は良くない場所なので入ったところから出ましょう。


ガラクタも怪しいものも欲しい人には宝物。

Marché Biron

レッドカーペットの敷かれた長い通路。メインと裏通路があって、メインは高級なアンティークを拝むことができます。気軽に入って触ったりすると怒られるので気をつけてください(笑)ラリック、ガレ、ドームなどの貴重なアールデコの美術品、バカラ、エルメス、カルティエなどの食器や家具が欲しい方におすすめな場所です。

長い通りの真ん中あたりにピアノがあり、誰かが弾いているピアノに癒されます。

Marché Paul BertとSerpette

こちらも小さなお店が並ぶ市場でコの字の細長い通りです。
店主のこだわりの大型家具やアート、アンティークが並んでいます。晴れた日はお店の店主が店先に椅子とテーブルを出してワイン片手に営業しててほのぼのします。お店のムシューたちはこだわりが強く、買う気のあるお客さんしか相手にしてくれませんので、見るだけショッピングの人は笑顔で通り過ぎましょう。本当に欲しい!という時は勇気を出して価格を聞いてください。
ここでしか見つけられないものがたくさんあります。
店主は大抵店の中におらず、道端でワイン片手に椅子に腰掛けて日光浴をしている

Marché L’Entrepot


通りの一番奥にある大型の建築金物が並ぶ市場で、観光客にとっては難しいゾーンですが、私的には憧れの欲しいものがある場所。日本でフランス料理のレストランをやるとか、フランス的リノベーションをしたいとか、内装関係のお仕事をしている人にとっては楽しい場所です。300年前の螺旋階段やアイアンデコレーションを買うことができます。しかし、持ち帰るとなると別の話。フランスからの輸送コストのことを考えるとなかなか欲しくても手が出せません。どうしても欲しいものが見つかったら航空会社の手荷物預けの最大大きさをチェックするか、近くの配送業者に依頼しましょう。

Marché L’Passage

他のゾーンとは少し離れている市場ですが、こちらの右の写真のお店の小さな入り口を入ると中には吹き抜けのある大きな倉庫に所狭しと並ぶ家具たちを見ることができます。倉庫の中は狭い通路があり宝探し気分で見て回れます。家の中の家具や装飾品を探している人に良いと思います。

最後にとても大切なこと 

パリジャンのお店オーナーたちの世間話で、日本人と中国人観光客はお店に入っても挨拶もせずに写真撮り触りまくって出るという実は有名な話。
 日本人的にはフランス語話せないし買わないかもしれないから、、、と控えめな気持ちなのでしょうけれど、フランス人的には挨拶なしでお店に入るのはNGです。さらに、お伺いもせずに写真を撮るのは以ての外。 店主のムシューの中には怒る方もいますので気をつけてお店巡りしましょう。 
あとは、値引きをお願いしてもいいですが、最初に説明したBrocanteとVide greniersの大きな違いは、Vide greniersは値引き交渉は当たり前ですが、Brocanteでは失礼に当たることも。「価値がわからない客には売らない!」という店主もいるので様子を見てお話ししましょう。 

Brocanteを楽しむにはまずは挨拶「Bonjour」
そして出る時には見せてくれてありがとう「Merci」という感謝。 
最後には、良い1日を「Bonne journee!」
と言ってお店を出ると気持ちが良いですよ。 

坂田夏水

MATERIALにも宝物あります。

パリ最大のクリニャンクール蚤の市、いかがでしたか?
7ヘクタールの骨董の中からあなただけのとっておきの宝物が見つからないわけがない!
パリに来た時には一日コースで楽しんでくださいね。
パリで見つけた宝物たち、MATERIALでも売っています。

興味のある方は こちら からどうぞ!